数年前、木曽へ遊びに行った時にたまたま行った際、「木曽ヒノキ箸の漆塗り体験」を行ったのが楽しかったんで、その帰宅直後、漆を自分で購入し自宅の箸も漆を塗った。
体験の時は、先生も居たし、ちゃんと気をつけていたので大丈夫だったんだが、自宅で漆を行った時は油断してしまいアチコチかぶれてしまい大変なことになってしまった。

その際の嫌な感覚があるんでちょっと回避していたんだけど、その箸の漆が剥げてきたので塗りなおしてやることにした。本来は薄い漆を何度も何度も繰り返し塗ってやるのが良い方法なんだけどカブれたせいもあり前回は一回のみしか塗ってないんで漆もうすく、年劣化で剥げてきたと思われる。ガンガン食洗機も入れてるしね。

ということで、自宅で漆塗りの準備
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ここで漆のお勉強。

漆ってのは何千年も前から存在する世の中で最強と思われる塗料だ。なんだか漆器っていうのは「もろくて繊細なので大事に扱わなくちゃならない」といったようなイメージが有るんだけど実はとても強い塗料なんだ。

どれほど最強なのかというと、まずは硬度。

漆を塗りこんだ後、10年ほど経過して完全に固まった漆のモース強度は、漆の品質にも依るがH6〜程度と言われている。モース硬度H6というのはガラスと同等の高度があるということ。
これだけの硬度が有るんで金属のスプーンやフォークを使っても傷がつかないことになる。

次に耐薬品性として各種化学物質にも 耐えることが出来る

ある実験では
80%の硫酸に24h漬け込んでも変化なし、90%アルコールも、ガソリンにも溶けることはない。
ただ、50%水酸化ナトリウムに一週間漬け込むとさすがに光沢がなるなった様子。アルカリは弱点だろうか。

もちろん、本物の漆を用いた場合ですがね。質の悪い漆や、釣具店で売ってる「漆風の塗料」も有りますがもちろんそれではダメ。


と、本来、漆はガンガン使って良いものなんだということが分かります。ということで、再塗装を開始

カブれないようにゴム手袋を二重にして、もう、もったいないけど、洗うのもリスクがあるので道具も使い捨てです。

塗った後の漆の面白いところが有ります。漆の固まるのに必要な物は「温度と湿度」だそうです。

普通の塗料ってのは固まるまでは乾燥させます。それによって、塗料に混ぜられている溶剤が揮発し固まるわけです。しかし漆は化学反応で固まるのでその化学反応に必要なのが湿度だそうです。

漆が固まるのに適した環境は温度が25度〜28度、湿度が70%〜80%辺り。

なのでこの梅雨の今、漆の塗装するんです。何もしなくとも気温は25度くらい有り、湿度も50%位はある。もう少し足りないのでコンテナボックスにぬれタオルを入れておく。
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濡れタオルが有るでしょ。

これで一週間もすれば触っても大丈夫になると思う。

※ うちの息子のように敏感な人は漆を塗ってから半年位はカブれる可能性もあるけどね。